関東から仙台への移住を機に家づくりをしたK様。「せっかく宮城に住むのであれば、穏やかにゆとりを持って暮らしたい」ご夫婦のそんな願いがこもった住まいにお邪魔させていただいた。
2021年に、関東から移住したK様一家。もともと木のぬくもりを感じる家が好きではあったそうだが、転居を決めた時から「より穏やかに、ゆとりを持って暮らしたい」という気持ちが強くなったそう。
リビングは、そんな思いを象徴するような空間だ。
「ナラの木のふしのある感じが好きなんです」とおっしゃるご主人。リビングの床はナラの無垢床を採用し、そのあたたかみや柔らかさに癒されているという。床のみならず梁表しや造作家具、羽目板など随所に木を取り入れてくつろげる空間を演出。細長い土地の形状を生かした、奥行のあるLDK配置で、すっぽりと木に包まれるような安心感を感じられる。
K様にとって2回目となる今回の家づくり。前回はいくつか反省点があったそうで、それを生かした間取りを考えたそう。
和室もその改善点の1つ。「以前の住まいでは建物の奥に和室を作ったため、結局活用せずに物置になっていたんです」とご主人。その反省を生かし、リビングと和室を一続きにレイアウトすることで、子どもの遊び場や来客時に重宝する空間になったのだとか。なにより「子供が寝た後に家事を終え、畳にごろんと横になる時間が一番ほっとする」とおっしゃる様子もうれしそうだ。
リモートワークが多いご主人の書斎が1階にあるのも特徴の1つだ。
「共働きなので子どもの帰宅時間に在宅しているのは私一人。学校帰りの子どもたちの気配を感じて迎えられるようにこの配置にしました」とご主人。
仕事に集中するために2階に独立させることも多い書斎だが、住まいを「家族との暮らしの営み」「仕事」に分断せずに同時に自然と行うという考え方はまさにニューノーマル。
「以前は家は『寝に帰る場所』でしたが、越してきてから『暮らす場所』になってきています」との言葉からもそれを感じられた。
階段を上った先にあるのは、少し広めのフリースペースだ。
3人のお子さんがいらっしゃるK様ファミリーは、それぞれに子ども部屋が用意されているが、この空間は部屋から出てみんなで遊ぶ場所としても活躍している。吹き抜けでリビングとつながっているため、1階からも様子がうかがえるのもポイントだ。
「家」という場所を、仕事を含めた暮らしの舞台として見つめなおしたK様の住まい。今後お子さんにとっても勉強や習い事、趣味など様々なことをする舞台になっていくのだろう。そんな中、それぞれが家のどこで何をしていても、なんとなく気配を感じあえるような工夫を凝らされたこちらの住まいは、これから家づくりをする方にとってもヒントが多いのではないだろうか?
注文住宅の「W.ell」は、木のぬくもりと年中快適に過ごせる確かな性能を兼ね備えた住まいを提案。
また、湿気・寒さ・風向き・地震など、宮城に暮らすうえで配慮するべき気候風土を考えた素材選び・間取りデザインを実現している。
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