「この家のテーマは、ちょっと品のいい老人が住む家です」と言うFさん。 彼はまだ40代。言葉だけで聞くとピンとこないのだが、実際にお邪魔するとたしかにこれは「ちょっと品のいい老人が住む家」なのである。
まるで長く大切に住み継がれてきたような風情を漂わせているが、ここは昨年できたばかりの新居。雰囲気づくりに一役買っているのは、趣味でコレクションしているヴィンテージの数々だ。
物が多いのに乱雑に見えないのは、レイアウトバランスの妙。 木と漆喰の2色でミニマルにまとめた内装デザインもヴィンテージ家具と相性が良いようだ。 大阪の家具店『トラックファニチャー』を参考にした室内窓も印象的。
帰ったらまずはここに座るというFさん。 オリーブグリーンの1.5人掛けソファの前には薪ストーブ。横に目を向けると広々とした田園風景という、贅沢なスペースだ。
薪ストーブの好きなところは「火を目で見られるところ」だという。この揺らぎに日々癒されているそう。 取材したのは3月。「あたたかい日が続いてさみしいですね」と笑顔を見せた。
セカンドリビングはあえて壁で区切っておこもり感を演出。 YATの標準プランをアレンジして、屋根の形そのままの吹き抜けに。さらに室内窓でリビングと緩くつなげることで気持ちの良い空間に仕上がっている。
ベッドに入る少し前の時間を贅沢にしてくれるチェア席。 一つの家の中で、様々な形のくつろぎスペースを用意しているFさん邸。気分によって過ごし方を工夫するのも楽しそうだ。
造園関係のお仕事をされているFさん。 暖かくなったらご自分でお庭を作るのを楽しみにしていた。 (この木は撮影のために急ぎで植えてくださったそう…!ありがとうございます) ウッドデッキがより居心地の良い空間になりそうだ。
古くから日本人が住み慣れてきた「平屋」。
この住まいの原風景を、スタンドバイホームがもう一度デザインし直して生まれたのが「YAT」です。
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