「The history of honey is the history of mankind. (ハチミツの歴史は人類の歴史)」ということわざがイギリスにあるほど、古くから人類と密接な関わりがあるハチミツ。その歴史は1万年以上とも言われています。
甘く、美味しく、栄養価が高い。さらに保存食になるという奇跡の食材・ハチミツ。今回、仙台市内でハチミツを生産されている「森のはちみつ」の山口将吾・梢さんご夫妻にお話しを伺いました。
東日本大震災を経験して「衣食住」の大切さを再認識した人は多いのではないでしょうか。私たちも人の暮らしに何かできることはないかと考え、地元の秋保町でハチミツづくりをスタートすることにしたんです。
人間が幸せでありたいと願うのと同じように、私たち「森のはちみつ」が大切にしているのは、ミツバチの健康と幸せ。「健康なミツバチがおいしいハチミツをつくる」という信念のもと、ミツバチにやさしい飼育法をとりいれています。
丁寧につくられたハチミツは、甘味だけでなく酸味やほろ苦さ、喉の奥に感じる花の香りもあり、実に表情が豊かなのが特徴です。そして、活性酸素を除去する能力も高く、自然界の多様なミネラルやビタミン、酵素などの栄養素を豊富に含んでいます。体の免疫力を上げるのにも効果的で、美容と健康にとても役立つ存在です。つまりミツバチの健康は、人の健康にもつながるんです。
ちなみに、「森のはちみつ」には7種類ほどのラインナップがあるのですが、これはミツバチが蜜を運んできてくれる季節ごとに採れるものです。つまり、それぞれの花が咲く時季のそれぞれの味なんです。だから、健康なミツバチがつくり出すハチミツは、花の香りが豊かで健全な味がします。
さらに、ハチミツ本来の風味を楽しんでいただけるように、そして大切な栄養分を逃さないように、非加熱・無添加で、粗ごしにして丁寧に瓶詰めしています。
私たちは、健全なハチミツをお届けするため、そしてミツバチの健康のためにも農薬は使いたくないと考えています。色々なライフスタイルの人たちが住む多様性にあふれた現在。人が人を気遣うように、様々な「いきもの」に思いやりをもって生きていきたいと思うんです。
でも、農薬がなくなる世界がやってくるとは思っていません。だからこそ私たちが「農薬をつかった食べ物を減らしていく」という小さな気づきを伝える必要がある。そして「森のはちみつ」を通して、そういった考えが広まってくれればうれしいですね。
私たちが取材している最中、開け放たれたドアの向こうで飛ぶ一匹のアシナガバチが。慌てることなく「この蜂は、先日駆除した巣を探しているだけだから部屋に入ってくることはありません、大丈夫」と将吾さん。
知らないことを「脅威」と捉えてしまいがちですが、むしろ自然にとっての脅威は私たち人間のほう。ミツバチだけでなく、私たちが住む世界をきちんと知ること。そして考え続けることが大切なのかもしれません。(取材:2021年7月)
重量:100g
賞味期限:5年
保存方法:直射日光を避け常温保存
価格:864円(税込)
※お取り扱いの種類は時季によって異なります
※写真は50g詰め合わせ3種(1,620円(税込))になります
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