光が当たると反射して物をやわらかく、煌びやかに見せるということから、白色は昔から神聖な色として扱われています。
結婚式の純白なドレスは「私、何色にも染まっていません」という清廉潔白を示すと同時に、白い肌をよりやわらかくキレイに魅せてくれますし、はたまたスキー場では白い雪がスキーヤーを美しくみせてくれて、「スノーマジック」なんて呼ばれていたりします。
このように白は様々な美を魔法のように引き立ててくれるニュートラル色なのです。
それは食卓でも同じ。
白地の器に新米を盛ればよりキラキラと輝きが増して米が立ち、焼き魚や漬物など素朴な料理も色が際立つことでより新鮮で美味しそうに見えてきます。
今回、紹介する器はまさにそんな食材本来の美を引き立てるのに一役買ってくれる逸品。
この白い磁器は、佐賀県の有田に窯を構える今村製陶がつくる「JICON(磁今)」。
創業350年と長い歴史を誇る「今村家」が手掛けるこの磁器ブランドは、『今』につくる『磁器』という名前の通り、モダンで洗練された日用の磁器をつくり続けています。
日本の名窯元である有田焼の磁器は通常、どこまでも美しい白を追い求め青白く焼くのが特徴です。
でも、「JICON」が作り上げる白は、「生成りの白」。
艷やかな白ではなく、陶石や釉薬の素材感を感じられる肌合いにこだわり仕上げることで、温かみのある白磁ができあがります。
そんな白にニュアンスをつけることで、食材の色をただ際立たせるだけではなく、自然に馴染んで優しい印象にまとめてくれます。
「JICON」のつくる特別な白は、うつわ自体の存在感も引き立てています。
まずはそっと手で包こみ持ち上げて磁器の触感を確かめてみてください。
しっとりとして使い心地のいい質感や持ちやすいフォルムなど、つくりの良さを実感できます。
手馴染み良く、使うごと愛着が湧く「JICON」のうつわやお皿を使えば、なにかと忙しい朝食の時間も優雅に迎えられそうです。
サイズ:飯椀(小)φ114mm×h51mm、浅リム皿(中)φ210mm×h28mm、菊皿 小皿 φ95mm×h18mm
価格:飯椀(小)2,750円(税込)、浅リム皿(中)4,070円(税込)、菊皿 小皿 1,089円(税込)
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