「おいしいものづくり」をご紹介したいー。
そんな思いから、ウッドエッグガーデン仙台では3月13日(土)14日(日)に「小さな春のパンマルシェ」を開催します。
このイベントに共感いただき、参加していただくパン店は、2日間で10店舗。
今回は、大崎市三本木の「パン工房 青い虹」さんにお邪魔して、シンプルで味わい深いパンづくりのお話を聞いてきました。
子どもの頃から母がつくるパンを食べてきました。元々保育士だった人。子ども達の健康を考えるうちに、シンプルな素材で添加物をなるべく加えずにパンをつくるようになったそうです。天然酵母を使用するようになったのも同じ理由。自然な発想ですよね。
そんな母のパンを食べ続けてきたから、身体に負担がかからない、素材の味を大切にしたパンづくりは私にとって当たり前のものなんです。
使用する小麦は東北産のものを中心に。安全性も魅力ですが、私たちにとってもうひとつ大切なことがあります。農家の方々が小麦をつくり、私たちがパンをつくる。林業の方々が森を整備して、住宅会社が家をつくるのと一緒ですね。どちらかが立場が上とかではなく、手を取り合って関係性を築いていくことが重要だと思うんです。
青い虹では母を中心に畑づくりもしていて、パンの具材やカフェでつかう野菜の一部を自家栽培しています。その他の野菜も顔が見える農家さんのものを使いたい。関係性を大切にしていると、不思議といろいろな縁が生まれるんです。フルーツがおいしい東北ですが、柑橘系はあまり強くありません。でも人の縁を大切にしていると、おいしい柑橘の生産者さんと不思議に新しい「つながり」が築けるんです。
ラーメンやジャンクフードは、ひと口食べると「おいしい!」となりますよね。でも、青い虹のパンはそうじゃない。口の中に入れて噛めば噛むほどにしみじみと素材の味が伝わってくるようなパンだと思っています。例えば毎日食べるご飯のように、食べた人の身体の一部となるようなものが理想です。
私もジャンクフードはおいしいと思いますよ(笑)。だからこそ、私たちの目指すパンを食べる人たちに押し付けることなく、おいしさのひとつの種類として身体によい味わいを伝えていきたいですね。
雪深い三本木の町中から細い道を入るとたどり着く「青い虹」。井上さんが話す理想通りに、噛むほどに味わいが増すパンからはつくり手の思いが伝わってくる。そして、パンの味わいを通して井上さんたちが築き上げてきたつながりが伝わってきた。
ウッドエッグガーデン仙台では、3月13日(土)、14日(日)に、ふるさとのおいしいものづくりをご紹介&販売するイベント「春の小さなパンマルシェ」を開催いたします。
宮城県内を中心に、おとなりの山形県からもおいしいパンが届く予定。同時開催でお庭サイズの「おうちアウトドア」を体験できる催しも!
今回ご紹介したお店の出店情報やイベント詳細は、下記リンクよりご確認ください。
URL:https://woodegg.jp/news/569/ふるさとで生まれた、素材・技・デザインに優れたアイテムを発信するプロジェクトです
©WOOD EGG PROJECT ALL RIGHTS RESERVED.
PRODUCED BY TAKAKATSU GROUP